ちょっとレトロなタイルシンク(モザイクタイルが貼ってあるやつ)が欲しかったのですが、なかなかのお値段です。
今回はモルタルで原型を作るところから製作してみようとおもいます。
DIYでタイルシンクを製作している人はあまりいないようで、情報があまり無い中でのチャレンジだったので不安はありますが・・・
最初に合板で型枠を切り出すため、CADで図面を作成します。
サイズはアンティークなミシン台を使用したかったので、バランスを考えて(頭デッカチだとかっこよくないかなと)小さめのシンクです。
モルタルの厚みを25mmで考えていたのですが、強度的に不安になったので底版のみ30mmになるように調整しながら切断しています。
寸法の微調整は図面を修正しながら作業中に行っています。
いよいよ型枠合板を購入して切断します。一般的な合板でもよいかもしれませんが、モルタル仕上げ面がきれいな方がタイルが貼りやすいかなと思い型枠合板としました。
切断完了
直接切断には電動丸ノコが便利です。 安いものでもあるのないとでは雲泥の差なので、1台は持っていた方がいいと思います。
最初は切断した材料で外枠(外側の型枠)を組み立てていきます。
型枠を外す時のことを考えて組む必要があります。
一面だけでもよいので、外側からビス(コーススレッド)を止めれば大丈夫です。
画像のような感じで作成すれば自然に長手方向の型枠が外側から外せる感じになるとおもいます。
続いて内枠(内側の型枠)を組み立てていきます。
この段階での写真を撮り忘れたので、あとで上部取り付ける角材が2本くっついてます。
外枠同様にモルタル打設後の型枠バラシを考えての作業になりますが、外側とは若干ビスの打ち方が異なります。
画像のように組む場合、型枠と4隅の固定木材との固定は一般的には型枠側(薄い材)からビスを打つことになります。しかし内枠の場合、型枠側からビスを止めると、長辺、短辺のどちらもモルタル打設側となっていまい型枠バラシが困難と思われます。
(壊しながらばらすこともできなくはないとおもいますが・・・)
そのため画像では短辺方向の型枠のビス打ちを、型枠側からではなく固定木材から打っています。
こうすることで、モルタル打設後に短辺方向の型枠がバラスことが可能となります。
次にモルタル内部に入れる補強材を作成します。
(それほどの衝撃が加わるとも思えないですが、モルタルだけではやはり心配なので)
鉄筋では太すぎるので溶接金網を使用します。
画像のように外枠に合わせながら溶接金網を切断及び折り曲げながら作成していきます。
縦方向と横方向で作成したものを合体させて、更に側面は太めの針金で補強しています。
補強材は型枠に接触しないように作成する必要があるのですが(外面に露出してしまうと錆びてしまいます)、モルタルが25~30mmと薄いので、意外と難しかったです。
溶接金網をカットするのに安い鉄線カッターを購入しました
シンクの手前側になるコーナー部は丸くしたかったので、かなり検討しました。
内枠については木材をカンナで削って円形にしています。
外枠については木材加工のみでは不可能と判断し、何か柔らかいものを枠に貼ることで丸い形状を作ろうと思い、最終的に使用したものはちょっと厚めのクリアファイルです。
2方向の枠にタッカーで留めています。
苦労して考えた甲斐あってきれいな円形になりました。
シンクは台に乗せる必要があるため(アンティーク?のミシン台をネットで購入済です)できれば固定できるようにと、ナットを埋め込みました。
後でボルトが外せるようにビニル被覆を被せています。(使えなくなったスマホの充電ケーブルから内部のより線をぬいたものです)
結構苦労して取り付けたのですが、そういえば鬼目ナットという今回の用途にピッタリの製品があることに気がつきました。
しかも先日壊れた家具を分解した時にとっておいた鬼目ナットが工具箱にしまってありました。(T ^ T)
自作の固定金具は使用できるかわからなかったので近くに鬼目ナットも付けておきました。
ムラコシ 鬼目ナット Eタイプ M8×20mm ねじ込みタイプ 価格:43円 |
その他に、後で排水管が接続できる用にVU用のソケットを埋め込みました。
底盤の30mmに納まるように40φのソケットを切断しています。
(この時、ソケットの回りに傷を付けるなどの加工をしておらず、縦方向の強い力がかかるとソケットが抜けてしまうのではないかと危惧しています)
またメッシュ筋はそのまま置くのではなく少し浮かせるように設置しています。
この中に内側の枠をセットします。
内枠も浮いた状態になるように2本の角材で留めています。
ようやくモルタルを打ち込む準備ができました。
まず底になる部分だけモルタルを打ち込みます。
排水管側に水勾配が取る必要があるのですが、コテでならすだけでは難しそうなので、水下側(画像右上)を少し上げて全体を傾けた状態でモルタルを水平に打ち込みます。
これで結果的には水勾配が取れます。(分かりにくくてスミマセン)
このまましばらく放置して(2時間位だったかな)ある程度固まったところで側面のモルタルを打ち込みます。
(完全に固まってしまうと底面と側面が一体でなくなってしまうので)
細い隙間にモルタルを充填しなければならず、細長い棒で何度も突きながらモルタルを流し込んでを繰り返しました。
なんとか型枠上部までモルタル打設が完了です。