屋外の水栓柱についてどんな製品にするか色々と迷ったのですが、結論としてはシンプルな2口水栓柱を自作することにしました。
タイルシンクに合わせたタイルを貼った水栓柱や、レンガで仕上げる水栓柱などを自作することも考えたのですが、「シンクがタイル仕上げだから水栓柱はシンプルに」という嫁さんの要望でシンプルなものに決定。
ということで安い水栓柱を購入する方向で検討を始めました。
今ある屋外水栓(今回設置する場所とはちょっと離れた場所にある)にはいつもホースが付いていて、シンクを使いたい時はホースを外して使用してるのですが、そのひと手間が面倒だったので、水栓は2口ほしいと思っていました。
水栓柱の検討
2口水栓にするために3案ほど検討しました。
1.2口水栓柱
本命はこの2口タイプの水栓柱です。
これがなかなか高い!! ちょっと無理そうです。
2.1口水栓柱+埋込散水栓
配管を分岐して普通の1口水栓柱と地中埋込型(ホース接続用)散水栓を設置することを考えました。
これはホース使用時に蓋の開け閉めをする必要が必要になるため、ちょっと面倒くさいかなという印象です。
3.2口水栓
ホームセンターの安い水栓柱に2口水栓をつけるというものです。
安価であり一番現実的かなと考えましたが、せっかく設置した不凍水抜栓があまり生かされていない気がする。(簡単な不凍水栓柱でもよかったということになってしまう)
自作を決意
自作しようとネット検索しても、なかなか有用な情報は得られなかったのですが・・・
ある日ホームセンターで見つけました。これ!!!
わかりにくいですが、雨水の竪樋です。そして、塩ビ管の50φのキャップがピッタリ接続できることも確認でき、シンプル水栓柱の自作決定です。
材料購入
簡単な組み立て図を作成して、材料を購入します。
金額面で断念せざるを得ないと考えていた2口水栓柱を作成していきます。
竪樋と13mmの塩ビ管、保管材13mm用×1、16mm用×2、継手などです。
特に、この銅製のザルボというパーツはとても大事な役割をしています。
図面作成・配管接続・雨樋穴あけ
寸法図を書いて、塩ビ管を繋げていきます。
上の水栓用エルボと下のホース接続水栓用の分岐継手
竪樋に配管用の穴を15mmのドリルで開けました。
ここにザルボという給水栓持ち出しソケット(ネジ外径20mm)を差し込むことになるので、もう少し大きな径のドリルを購入することも考えたのですが、結果としては最初に開ける穴径はこの位でちょうどいいと思います。
塩ビ管を竪樋の中に入れたり出したりしながら、穴の位置を決定し、小さめにあけた穴をカッターややすりで拡げていきます。
この穴が大きすぎるとザルボとHIVP管のソケットで竪樋をしっかり挟み込むことができなくなってしまい、水密的にも強度的(グラグラする)にもとても重要な作業になります。
上の水栓、下の水栓、給水管接続用の3か所のソケットに合うように、竪樋にも3か所の穴を開けました。
配管回り保温・組み立て
前述のとおり寒い地域なので、保温は必須です。
1回目として13mm用の保温材を巻きます。1mでは足りないので、16mmの保温材を加工して足りない部分も巻きます。
続いて1回目の保温の上から更に16mmの保温を無理やり巻きます。外径的に足りないので、余った分を適当に切って2層巻きにしています。(一部2層目の保温材が足りなくなりましたが、そのまま作業は進めました。
画像にはありませんが、この後キャンバステープなるものを1/2重ね巻きでぐるぐる巻きにしています。
そしていよいよ竪樋の中に突っ込むわけですが、これが思いの他大変でした。保温の2層目が一部巻けていないところがあったことが幸いし、なんとか押し込むことができました。
そしてザルボをねじ込んだらこんな感じです。
とてもいい感じになりました。
丸い竪樋に平面的なものを接続しているので、多少は無理やりですが・・・
(画像には無いですが、配管エルボなども少し削っています)
この部材のおかげで見た目もすっきり納まりました。
水栓柱基礎づくり
ビスの空箱を利用して基礎部分も作っておきます。50mmの配管キャップを中にセットします。
キャップに刺さっているビスはコンクリートから配管キャップが抜けないようにするためのものです。
モルタルを入れて次の日に空箱を取り外すと
水栓柱を差し込んでこんな感じに仕上がりました。
めでたく2口水栓柱が完成しました。