照明のスマートスイッチを設置する

照明のスマートスイッチとは、直訳すれば賢い(smart)スイッチという意味で、一般的にはスマホのアプリで操作することができます。

(R6.9更新)最近はwifi対応の家電などを利用し、簡単にアプリ操作できるようになっていますが、この記事の内容は、照明のスイッチ本体を交換するものなので、電気工事士による工事が必要です。

スマートスイッチで何ができるの?

wifiなどの通信を使用しスマホのアプリと連動することで、照明のオンオフを自動化することができます。

例えば、設定時刻や日没後に照明をオン(またはオフ)したり、スマホの位置情報を使用して帰宅時に照明をオンし、出かけたら照明をオフするといったことも可能です。
(アプリによる部分もありますが)

私は小屋の屋外照明を定時にオンオフしたり、人感センサーとの連動なども今後考えています。

WiFi タッチ スクリーン スイッチ、Alexa 用シングル サークル、2 ウェイ AC 90-250V、盗難防止アラームとのスマートな統合、ウォール タッチ テクノロジー (米国プラグ 100‑240V)
WiFi タッチ スクリーン スイッチ、Alexa 用シングル サークル、2 ウェイ AC 90-250V、盗難防止アラームとのスマートな統合、ウォール タッチ テクノロジー (米国プラグ 100‑240V)

スマートスイッチの対応アプリ

スマートスイッチに対応しているアプリとして有名?なところでは、SmartlifeやeWeLinkといったものになるのでしょうか。

後述しますが、スマートスイッチの取付についてはいろいろなハードルがあるため、家電量販店などでは売っていません。

ネットで出回っているものも圧倒的に海外製品(中華?)が多いため、アプリもそれほどメジャーなものがないのだと思っています。
しかし、アプリは使用してみると割と直感的に使用できるものが多く、マニュアルなどが無くても手探りで設定は可能でした。

注意点としてスマートスイッチは対応しているアプリでなければ認識してくれないので、他のデバイス(例えば人感センサー)と連動したい場合は、それぞれの製品が同一のアプリに対応している必要があるということです。

スマートスイッチの問題点

あまり普及していかない原因みたいなものですが、おおまかに3点あると考えています。

1.製品に「PSEマーク」及び「技適マーク」がない

2.設置するのに電気工事士資格が必要

3.既存のスイッチに電源がない(既存の取替が簡単にできない)

「1」については日本メーカーの製品であれば問題ないのですが、現在ネットなどで見かけるほとんどの海外製品は当てはまると思います。
「PSEマーク」とは[電気用品安全法]の基準に適合していることを示し、「技適マーク」とは[電波法]の基準に適合していることを示すもので、これらのマークがないということは法的に認めらた製品ではないということになります。

「2」はスマートスイッチの設置時に必要な100Vの配線工事は「電気事業法」で電気工事士の資格がないと扱うことができませんというもの。
私は小屋の照明やスイッチを設置したかったので、第二種電気工事士を取得しました。
興味のある方は是非ご覧ください。

「3」が実際の作業上の大きな問題点です。
詳細は後述しますが、スマートスイッチには電源線(100Vの両極)が必要になるのですが、既存の一般的なスイッチには電源線の片側の線しか接続されていません。
このため、近くのコンセントなどからもう片側の線を持ってくる必要があるのです。

スポンサーリンク

スマートスイッチに必要な配線

スマホから操作するためにwifiなどの通信に対応している必要があり、wifi電波を受信するために電源(AC100V)が必要です。

一般のスイッチも照明の電源をオンオフしているのだから電源配線はあるのでは?と思ってしまいますが、実際は違います。(半分は正解といえなくもないですが)

一般的な住宅での簡単な配線図はこんな感じになっています。

通常の黒線と白線(水色表記)配線の例です。

100V電源とはL極(電源側)とN極(接地側)があり、触ったら痺れる方(L)と痺れない方(N)に区別されています。(触ってはいけません)

コンセントにはL,Nの両極が配線されているのですが、スイッチはL極の途中を入切する構造になっており、片切スイッチと言われています。

一般的なスイッチには黒線(赤線の場合もあり)と白線が接続されており、コンセントに接続されている配線と同じように見えるのですが、考え方は全く異なります。

こちらは私が実際に設置したスマートスイッチの取扱説明書です。

L(入力)とL1~L4(出力)の他にN極が必要なことが分かります。
(GNDは無視しても大丈夫です)

このN極をコンセントなどから持ってこなければならないわけです。

実際の作業は壁の中を配線してくることになるので難易度は高く、スイッチの近くにコンセントがあるかどうかで、作業性は大きく変わってきます。

私は既存のスイッチを交換しているわけではなく、小屋にスイッチを新設しているのでこの点では全く問題なかったのですが。
こちらで実際に小屋に設置している様子が確認できます。

まとめ

今回は照明のスマートスイッチ(壁スイッチ)に絞って記述しました。

センサーなどと連動させることにより、スキルがあれば安価に防犯システムを構築できたりと、工夫次第でいろいろな使い方が可能になると思います。

興味のある方はスマートスイッチを設置にチャレンジしてみはいかがでしょうか。(自己責任で(笑))

コメント

タイトルとURLをコピーしました