初めてのエアコン設置作業にあたり、いろいろと調べてみたところ、エアコンの工具は専門的なものが多く、他で活用できないため、できるだけ安く工具をネットを漁ってみました。
モンキーレンチ2本で設置できるという動画もあげられていましたが、ちょっと自分にはハードルが高いので、最低限の工具を用意することにしました。
ネットで購入した安価な工具だけで、素人がエアコン設置できるのか?
私が最初に購入した工具をひとつずつ紹介していきます。
真空ポンプ
メーカーも不明でしたが、評価はそれなりだったため購入。
いろいろところで同じようなものが売っていましたが、一番安かったところで購入。
エアコン設置のメインともいえる真空引き作業。
安価な製品ですが、ちゃんと−0.1MPaに到達できるのか?
結果として、真空ポンプ自体は全く問題なく、0.1MPaに到達できました。
他の部材にいろいろ問題があり、この確認ができるまでには、かなりの時間を要しているのですが、その様子は次のチャージングホースと一緒にどうぞ。
チャージングホース
マニホールド型も検討しましたが、真空引きだけ行うのであれば、ちょっともったいないかなと思い、ホースにゲージが付いたシンプルなものを選択しました。
こいつがちょっと曲者でした。
BACOENG製 2,999円
レビューは少なかったのですが、漏れなければいいかなというのと、ゲージの負圧側の目盛りが大きく、真空引き作業の確認がしやすそうだったので、こちらを選択。
このホースと真空ポンプがちゃんと使えるのかを確認したかったので、次の絵のような感じで試験運転をしました。
(写真を撮り忘れました)
1mほどのホース内を真空にするだけなので、直ぐにメーターはー76cmHg(−0.1MPa)に到達するはずなのですが・・
どれだけ待っても−0.1MPaに到達しません。
この状態では何が悪いか分からないので、漏れがあるのかどうか、バルブを閉じて様子を見ることにします。
結果はというと、直ぐに圧力が上がる訳では無いですが、時間経過とともに、ちょっと数値が上がっているという、なんとも微妙な状態です。
何度か試験してみたのですが、結果はほとんど変わりません。
何が悪いのか?
考えられる不具合を整理します。
1.ゲージ圧が上がる理由
・ゲージの不具合
・漏れ(ゲージ、バルブ、ムシ部分)
2.−0.1MPaに到達しない理由
・真空ポンプの不具合
・ゲージの不具合
漏れはあったとしてもかなり微量なので、2の原因は漏れではないと想定。
この工具だけではこれ以上の原因究明は不可能と考え、結局新たなゲージを購入することに。
TASCOの負圧計を、近所のビバホームで購入しました。
(2,000円ちょっと)
ゲージのネジは1/8NPTが使用されており、最初にホースに付属していたゲージと交換可能です。
今度こそと、先ほど同様の試験を開始。
う~~ん、おしい
「ー0.99MPa」
誤差の範囲でしょうか?
一旦、ポンプは大丈夫と考えることにしました。
(そうしないと進まないので)
この後、バルブを閉じて漏れ確認をします。
10時間ほど経過した結果はというと
「ー0.97MPa」
(写真忘れました)
やっぱり上がってる( ̄■ ̄;)!?
正圧をかけて、漏れ箇所を探す
どうしても漏れ箇所を特定したかったのですが、負圧状態では、石鹸水などを使用した漏れ確認ができないので、なんとか正圧をかけることができないかと考えました。
検討した結果、自転車の空気入れと冷媒管を接続できるものがありました。
これでホースに圧力をかけていきます。
1.0Mpaほどかけてみました。
バルブを閉じて圧力変化を確認します。
しかし結果はやはり微量な漏れがあるのか、微妙に下がってしまいます。
この後、石鹸水を使用して漏れ箇所を探してみたのですが、結局分かりませんでした。
ホース端部のムシが悪いのかと思い、フレアー用のプラグと購入しましたが、それでもダメ。
結果は
諦めました(  ̄- ̄)トオイメ
このチャーチングホースだけでは、確実なエアコン設置ができないと判断し、別のものを購入することにしました。
コントロールバルブ
安価な製品の中ではレビューが一番よかったので、購入
human オス1/4*メス5/16
1,280円
結論からいうと、こいつは不良品でした。
簡易空圧試験機を使って、漏れ箇所を特定できたのはよいのですが、強めにアダプタを締め付けても、パッキン交換をしても、一向に漏れが改善されません。
いろいろと弄っていると、偶然パーツが分解でき、原因が分かりました。
配管との接続部分ではなく、たまたま分解できたネジ部分からの漏れでした。
ここまで分かればこのネジを締め付ければオッケーっと思ったのですが・・
あれ、、無理だ。
説明しずらいのですが、部品を組んでいくとネジ部以外はフレアー用のメスネジに隠れてしまうため、プライヤーなどで掴むことができません。
いろいろ考えたのですが・・
諦めました(  ̄- ̄)トオイメ(2度目)
チャーチングホースに続き、2個目の無駄な買い物になってしまった。
ということで、こちらもちゃんとしたものを買い直しとなりました。
荷物はかり(トルクレンチ代用)
何に使うものなのか?と思うかもしれませんが、かなり悩んだ末に、トルクレンチの代わりに購入したのはこれ。
ZARPA荷物はかり50kg
990円
これをどうするのかいうと、モンキーと荷物ばかりを紐で結びます。
モンキーでフレアーナットを挟み、荷物はかりを規定値まで引っ張ると、任意のトルクがかかる仕組みです。
トルク[N・m]=力[N]×長さ[m]になるので、
〇1/4フレアーの場合
適正トルク16[N・m]
モンキーの長さ:26cm
必要な力は61.5N→6.3kgfになります。
〇3/8フレアーの場合
適正トルク38[N・m]なので、
14.9kgfの力が必要です。
荷重はかりがこの数値になるまで引くことで、トルク管理ができるはず、と
まー、理論はそうだったんですが、実際の作業は無理な体制の中、こんな邪魔な工具を振り回しながら、14.9kgfもの力をかけることは、至難の業でした。
なんとか室内機部分の接続作業をしましたが、正直確実に接続できた自信がないです。
このまま作業を進めていくのはリスクが高いと判断し、結局トルクレンチを購入することにしました。
う~~ん、残念
チューブベンダー
レビューでも当たり外れがありそうだったのですが、安さに負けました。
クロスワーク
チューブベンダー 1,250円
冷媒管をはさみ込む上下の金型がズレていて、うまく曲げることができない製品が稀にあるようなレビューがあったのですが、それに関しては大丈夫そうです。
製品に問題はなさそうなのですが、結論をいうと、今回の作業では使用していません。
そもそも冷媒管の曲げ部分は、できるだけゆるやかな方が望ましいので、このようなベンダーを使用するのは、見た目などを重視し、急角度で曲げたい場合です。
今回使用したかったのは、屋外へ貫通した箇所の立下り部分だったのですが、室内側の作業が完了し、冷媒管を屋外へ貫通した状態からの曲げ作業だったので、使用できませんでした。
(貫通部直近部で、ベンダーを使用できないため、先に曲げておく必要がある)
そして実際に曲げ作業を行った感想としては、1、2か所程度の2分・3分管てあれば、ベンダーは不要かなという感じです。
万全を期すための購入だったのですが、ちょっと無駄な買い物となりました。
まとめ
今回は購入したものは5つの工具
1.真空ポンプ
2.チャージングホース
3.コントロールバルブ
4.荷物はかり
5.チューブベンダー
問題なく使用できたのは1の真空ポンプだけで、他は無駄な買い物になってしまいました。
コントロールバルブに関しては不良品だったので、返品したかったのですが、アマゾンの返品期間(30日間)を過ぎてしまったので、諦めるしかなさそうです。
チャージングホース、コントロールバルブ、荷物はかり(トルクレンチ)については、再購入ということになりましたが、こちらはエアコン設置状況にて紹介していきます。
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